ギャッベ

ペルシャギャッベ

 イラン、ザクロス山脈を遊牧しているカシュガイ族が手織りする、草木染の羊毛を使った毛足の長い生活に根付いたカーペットです。 大きさは、40cm角ぐらいの個人用、150cmx100cmの少し大きめ、そして絨毯のような大型もあります。
厚みは15mmぐらいから25mmを越えるものもあり、ずっしりと重いのも特徴の一つです。
昼夜の寒暖差の激しい気候から生み出されたギャッベは、冬は暖かく夏はさらっとしているので一年を通じてお使いいただけます。
 文様に特徴があり、人や動物などのワンポイントが織り込まれているデザインが多く、左右対称でなかったり模様がずれていたり、ざっくりとした編みでその素朴感に味があります。

 他国製の安価なものも出回っていますが、本物のギャッベはウールの質が違います。 ペルシャバリアントと呼ばれる羊毛はとても柔らかく、品質耐久性が優れています。

染料

 ギャッベの染色作業も、「この色が無ければこのデザインもない」と言われる程、極めて重要な作業で、世代から世代へと受け継ぐ門外不出の家宝の様なものなのです。

デザイン

 ギャッベのデザインも、キリム同様、自然の恩恵を受けている遊牧民の、身近にある自然や動物などが元になっています。幾何学的に抽象化された文様が大半で、それぞれ隠された意味があります。

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