ペルシャキリム
キリムの歴史は絨毯よりも長いと言われています。約6千年前の昔から、ペルシャの遊牧民が敷物・テント・布団袋などの生活用品の内の一つとして使っていました。家畜と共に移動する生活様式の中で、素材のウールは家畜から作り、周辺にある自然の恵みから染料を作る草木染によって手織りで織り上げていきます。キリムの特徴である軽くて、携帯しやすく、絨毯に劣らない丈夫さは、遊牧民の生活にとって必需品でありました。
有名産地・部族
ペルシャキリムは産地だけでなく、部族によって違いが見分けられるため、多くのキリムが部族・遊牧民の名で呼ばれています。
織り方
キリムの特徴である軽くて、携帯しやすく、絨毯に劣らない丈夫さは、遊牧民の生活にとって必需品でありました。織り方には様々な手法があります。
染料
染色作業は、「この色が無ければこのデザインもない」と言われる程、極めて重要な作業で、世代から世代へと受け継ぐ門外不出の家宝の様なものなのです。
デザイン
キリムのデザインは、自然の恩恵を受けている遊牧民の、身近にある自然や動物などが元になっています。幾何学的に抽象化された文様が大半で、それぞれ隠された意味があります。