ペルシャ絨毯の結び方

 ペルシャ絨毯を手織で織ってゆく過程には、結び目を作りますが、この結び方も手作業です。結び目は、その密度と細かさで、絨毯の質が判断できますので、1c㎡あたりの結び目が多いほど、織りが細かく、品質が高いということになります。
 通常、結び方の種類には2種類ありますので、それぞれの結び方をご紹介いたします。

パルシィ バフ(サーネ)

 アラ―ク、イスファハン、マシャド、ビジャール、ケルマン、ナイン、カシャーン、クムなどで使われる結び方です。曲った糸のように、一度、縦糸に絡ませる方法で、非均等的な結びになっています。

(スキ具の種類)
(おさ打ち具)

アザリバフ(キルデス)

タブリーズ、ヘリス、ハメダン、カシュガイ族(遊牧民)などで使われる結び方です。2本の隣通の縦糸に、それぞれ絡ませて結ぶ方法で均等的な結びになっています。

 なお産地によっては、両方の結び方を用いる場合があります。

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