キリム・ギャッベのデザイン

人物
人間賛歌を表したもので、女性の場合、多産を意味する。
人物人物


手・櫛
手は邪悪なものから、身を守る意味がある。櫛は生命の誕生と結婚を意味する。
手:櫛手:櫛



魔除けを意味する。三角形や菱形に形の変化したものもある。三角形や菱形は危険な力を弱めると信じられている。
目


イヤリング
元々、イヤリングは結婚への贈り物として使われたので、結婚への憧れ・願望の意味がある。
イヤリング



様々な解釈があるが、生活の安定・幸福への願という意味が多い。
鳥


動物
遊牧生活を共にする動物のモチーフは、動物達への愛情を意味する。
動物動物



花の咲く園は遊牧民にとって、楽園であり、よく使われるモチーフ。
花花


水差し
浄化・女性の妊娠を意味する。
水差し


水の流れ
遊牧民にとって水の確保は重要である。そのため、水の大切さを意味する。
水の流れ


生命の木
生命の木を象徴するザクロ・オークなど、色々なタイプの木があり、男性の成功・永遠の命などを意味する。
生命の木


羊の角
遊牧民にとって、羊はキリムの原糸であったり、食糧ともなり、財産である。繁栄や力を意味する。
羊の角羊の角



基本は6 つの点であるが、8点のものもある。豊穣・幸福を意味する。
星星


サソリ
魔除けのモチーフで、人を危険な動物から守る意味があり、このデザインを織ると織り手がサソリから家族を守る意味もある。
サソリ



喜び・豊穣・多幸・財産を増やす意味がある。
蛇



男性と女性の愛情を表しており、このモチーフをデザインに織ると、男女間の絆が強まるという意味がある。
愛

有名産地・部族

 ペルシャキリムは産地だけでなく、部族によって違いが見分けられるため、多くのキリムが部族・遊牧民の名で呼ばれています。長い歴史の中で住む場所が違っても、同じ部族であれば、多くの共通点があります。これはペルシャキリムが他国のキリムと比べて商業化されていないため、各部族や産地の特徴が失われずに織られているからということでしょう。
 産地・部族について、詳しくはこちら

織り方

特徴としては、図面がないことです。キリムを織る前に、予めデザイン・色合いを決めておかなければいけません。また、遊牧による生活様式のため、サイズは携帯できる大きさで、染料も僅かでした。基本の平織りから始まり長い歴史の中で様々な技術が生まれ、徐々に織りの細かいより複雑な模様のキリムが生まれ、世界中のコレクターの心を惹きつけてやまないアイテムとなり得たのです。
キリムの織り方について詳しくはこちら

染色

染色作業は、「この色が無ければこのデザインもない」と言われる程、極めて重要です。染色の技法は、責任者が所有し、厳重に保管され、世代から世代へと受け継ぐ門外不出の家宝の様なものなのです。色に色を、調合に調合を重ね、幅広い色彩を生んで来ました。
使われる天然染料の材料は、植物の根・花・葉・果実・樹皮、鉱物、動物等です。人工染料に比べ天然染料は、均一に着色するのに優れ、変色しません。
天然染料のについて詳しくはこちら。 

デザイン

キリムにあるデザインは、自然の恩恵を受けている遊牧民の歴史から、身近にある自然や動物などがデザインの元になっています。写実的に作られているものもありますが、幾何学的に抽象化された文様が大半です。
それぞれ隠された意味があり、織り手である女性の恋愛、結婚、出産から家族の安泰、幸福への願いなど数多くあります。
その形から見て、隠された意味を探ってみましょう。詳しくはこちら

当社の名品の一部

当社の名品をご紹介しています。
詳しくはこちら

メンテナンス

ペルシャ絨毯・キリムは、靴を履いたままで、家の中ですごす欧米式生活様式にも耐えられる作りですが、玄関で履物を脱いで生活するような日本の生活様式ですと、想像するほど、痛んだり汚れたりはしないものです。ただ、日頃からのお手入れによって、何代にも受け継ぐことができるほど長持ちします。ペルシャ絨毯・キリムのクリーニング・メンテナンスについて、詳しくはこちら